乳がんのホルモン療法(内分泌療法)とは
手術から7週間後、2回目5週間ぶりの乳腺外科外来。
翌週に放射線治療が終わるので、ホルモン療法の説明を受け、処方箋をもらった。
ホルモン療法とは、乳がんにエストロゲン(女性ホルモン)が作用しないようにすることで、がんの増殖を抑える治療法。
乳腺は、ホルモン受容体にエストロゲンが結合して作用することで発達が促される。主に乳腺から発生する乳がんは、多くの場合、正常な乳腺と同じくホルモン受容体を持っており、増殖にエストロゲンが大きく影響するらしい。
組織検査でエストロゲン受容体が陽性だったので、高い効果が期待できるそうだ。
乳がんのホルモン療法の薬
ホルモン療法の薬の作用は大きく分けると2つで、体内のエストロゲンの量を減らすものと、乳がんへのエストロゲンの作用を妨げるもの。
今回はエストロゲンの作用を妨げる「抗エストロゲン剤」が処方された。
エストロゲンは、閉経前は主に卵巣から分泌され、閉経後は脂肪組織などで作られる。そのため時期によって用いる薬が変わるが、今回服用する抗エストロゲン剤「タモキシフェン」は、閉経状況を問わず使うことができるそう。
放射線治療後から、1日1錠(20mg)
なんと、10年間、毎日飲み続ける。
年間で10,000円もかからないが、終わるまで3,652錠。
気が遠くなる。
乳がんホルモン療法「タモキシフェン」の副作用
タモキシフェンの服用で、更年期に似た症状が出るらしい。
主な症状としては、
- 婦人科系:無月経、月経異常、性器不正出血
- 消化器系:吐き気、嘔吐、食欲不振
- 皮膚系:発疹、発汗
- その他:ほてり、潮紅
エストロゲンが減ると体温調節がうまく出来なくなることから起こるそうだ。
服装などで対策するしかないらしい。
数ヶ月で体が慣れて軽快していくはずとのこと。
また、子宮に対しては女性ホルモンと似たような働きをするので、長期服用で子宮がん、子宮肉腫の発生がやや増加するとの報告もあるらしいので、定期的な婦人科検診が必要とのこと。
【診療明細書】抗悪性腫瘍剤処方
放射線治療の帰りに寄った。
区分 | 項目名 | 点数 |
投薬/処方 | 一般名処方加算2(処方箋料) 処方箋料(その他) 抗悪性腫瘍剤処方管理加算(処方箋料) | 5 68 70 |
合計 | 143点 430円 |
【調剤明細書】タモキシフェン
服用は、来週に放射線治療が終わってからになるが、調剤薬局に寄って入手しておいた。
タモキシフェンの先発品はかなりお高いらしく、薦められた沢井製薬のジェネリック(後発品)。
3ヶ月分91錠で2,030円
区分 | 項目名 | 点数 | 日数 |
基本料 | 調剤基本料1(地域支援体制加算) | 80 | |
薬学管理料 | 薬歴管理指導料(3月以内処方持参以外) | 57 | |
調剤技術料 | 内服 調剤料 薬剤料 | 86 5 | 91日 |
調剤 | 内服 タモキシフェン錠20mg「サワイ」 | ||
合計 | 678点 2,030円 |
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