受付
予約は13:00。
初診は15分前までに受付しておいてと言われていた。
申込用紙に記入し、国民健康保険証と紹介状を渡し、待合いで待つ。
ブレストセンター
ピカピカの診察券と用紙をもらって、上階のブレストセンターに促される。
ブレスト?
そういえばよく出てくる単語だ。
「バスト」ってののカタカナ英語なのか?とかふんわりスルーしていた。
検索すると、ほぼブレインストーミングばかり出てくる。
もちろん「Brainstorming」の略称ではなく「Breast」。
- Chest → 全般の胸部、胸囲
- Bust → 主に女性の胸部、胸囲
- Breast → 乳房
知らなかった。
乳そのものを指してブレスト。
乳腺外来はブレストセンター。
渡された体温計で熱を計り、
セルフで血圧と身長体重を計り、
記入した問診票を渡して、センター前の待合いで待つ。
診察前の問診
可愛らしい若い女性の医師(看護師?)に呼ばれて別室で問診を受ける。
問診票の不足不明箇所について、質問されながら赤ペンで追記してもらう。
またMRI???
「受けたばかりなのに?どうしてもなら仕方がないですが。」
では、診察の先生に直接相談してくださいとのこと。
検査などのチェック表みたいな紙をもらって中の待合いで待つ。
やっと診察
ステージ
1時間半以上待ってやっと呼ばれる。
40代くらいの男性医師。
ざっくばらんで嫌いじゃない。
浸潤がん。やはりステージは1〜2とのこと。
乳房の同時再建の選択
「人工物法(乳房インプラント)」にした。
9割以上がこちらを選択しているそうだ。
生理食塩水の入ったエキスパンダーを入れて、1年後くらいにシリコンに入れ替えるらしい。
入院も1週間程度で済む。
自分の肉で自然で柔らかく、お腹のぜい肉が減るなら「自家組織法」のほうがいい!
・・・なんて安易に考えていたが、脂肪、筋肉、血管を繋がないといけないので手術に7〜8時間かかり、入院も2週間以上かかるそうだ。
背中から持ってくるほうがお腹よりは簡単らしいがお腹よりは感触が硬くなるらしい。
何より、脂肪が生着しない場合は壊死した脂肪がしこりなるなどのリスクが伴うというのは恐い。
生命保険の先進医療特約は使えない
低い掛け金だけれども、1,000万円まで出るという生命保険の特約。
乳がんにおける先進医療の治療法には、「重粒子線」という治療があるそうだが、切除しで完全に取り去れるなら、そのほうが再発の可能性が低いのであまり採用されていないという。
なら、仕方がない。
手術後の治療予測
手術で開けてリンパ節などを診ないと確定はできないが、今のところの見立ては、がんを全部取ったとしたら放射線治療や抗ガン剤は必要なく、ホルモン剤服用のみになるかもしれないとのこと。
抗ガン剤で髪の毛が抜けるなら、その前に金髪にしてやろうかとか、長さが許せばヘアドネーションしようかとか、抜けたら可愛いヒジャブを探そうか、とかいろいろ考えていたが必要なくなるのかも。
背骨の硬化箇所は関係なし
転院前の病院での検査で言われた背骨の硬い部分というのは、転移ではないとの診断。
「これは整形外科系だねー」と先生は呟いた。
手術日
先生「日程に指定とかはありますか?」
私「8月以降であれば特には。」
先生「もちろん今からだと早くても8月以降ですね。執刀医の指定は?」
え?ヘアサロンみたいに指名ができるの?
私「いや、すみません。存じ上げませんので。」
先生「女の先生がいいとかは?」
私「こだわらないです。しっかりやって頂けるのであれば男でも女でも。」
先生「誰でもしっかりはやりますよ(笑)。」
私「そりゃそうですね、わかってます。失礼しました(笑)。」
先生「じゃあ、この日にしましょか。うちの部長のチームになりますけどね。」
俺がやってやる、とならないのは勝手に寂しい気もするが(笑)。
いや、日本でもトップレベルの乳腺外科部長の率いるチームにお願いできるのなら、これまた同じ経験でも光栄、そして安心?
入院のベット差額代
正式名称「差額室料」。
国民健康保険の適用外で全額自己負担になるという。
この病院はその差額が発生する「特別療養環境室(特別室)」扱いの個室しかないそうだ。
都内の同レベルの病院は個室が多いらしく、大部屋のある病院でも、現在は空きがほとんどないらしい。
間違いなくそれなりの費用がかかる。
はぁ…
また、センター受付に書類を渡し、中の待合で待つ。
形成外科の予約
ブレストセンターの受付で、今日必要な残りの諸々について説明を受ける。
乳房の再建は形成外科管轄なので、別途受診しなければならないとのこと。
同フロアの別当にある窓口まで予約を取りに向かう。
またそこでの問診票を記入し、渡して待つ。
また検査
形成外科の初診予約を来週の休みに取った。
MRIは、転院前の病院のもので診てもらえるとのこと。言ってみてよかった。
技術的に質が悪い場合とかあるのだろうか。もしそうなら再検査も致し方無い。
また病気になんてなりたくはないが、何か疑いがあったら、追加の検査はちゃんと診てもらいたい病院に移ってから受けるべきだと学ぶ。
今の大きな病院はすごい。
検査の順序とその窓口番号が指定されていて、検尿なんかは自動受付機に診察券を入れると、バーコードシールの貼られた検尿紙コップが出てきて、その横に大きなトイレが設置されている。
血液検査は同じく診察券を入れると番号用紙
が出てきて、銀行のようにいくつかある窓口から番号で呼ばれる。
同じように心電図、レントゲンと進む。
「3月に受けた市の無料健康診断はなんやったのか、それも持ち込めんもんなのか。」
と、時間よりもお金にまつわるところでケチにモヤモヤ(笑)。
会計
それぞれの科で、それぞれ受付があって、検査担当がいて、全て分業されている。
最後は会計のカウンター。
金額に驚愕。
(また別途)
会計レシートの刻時が15:56。
3時間以上も居たことになる。
私なんかはまだ自覚症状もないが、本当に身体がエラくて来ている人は大丈夫なのだろうか。
めちゃくちゃ疲れた。
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